台風直撃

この物語はフィクションですので、実在の人物、場所、事件とは一切関係ございません。

313 名前:きのこ[sage] 投稿日:2009/10/09(金) 01:16:11 ID:OjZEASr+
   


「こんばんは。この時間のニュースは私、吉村真希と。」
「こんばんは。国定洋平がお送りします。」
「まずは台風の情報です。非常に大型で性質の悪い台風チサメが京都の伏見を直撃する模様です。」
「ここ数年は関西に直撃はありませんでしたし、今回の台風チサメは鼻眼鏡とグリーンのチェックチェニックを伴って北上しておりますので、厳重な警戒が必要です。」
「では、暴風圏内に入った高知の桂浜と中継が繋がっています。桂浜の磯ケ谷さん。」
「はい。奇跡のイチモツ磯ケ谷です。桂浜は雨は降っていませんが風が強くなってきており、海も荒れて波がゆさゆさを伴って…おわっ…。」
「磯ケ谷さん、磯ケ谷さん。男根さま~。」
「波に呑まれたようですね。奇跡のイチモツですから浮輪の代わりぐらいにはなるでしょう。
和歌山の白浜とも中継が繋がったようです。
白浜のセンパァ~イ。」
「はい、白浜の久呆です。こちらは海はまだ荒れていませんが、先程から大粒のトンファーが横殴りにガキィと降ってきました。傘をさしていても…のわっ…。」
「先輩。先輩。」
「プッw アメフト部だからトンファーぐらい大丈夫かと思っていたら、3部のコスプレチームだったんですね。続いては皆様の就活に与える影響をお伝えします。国定さん。」
「グスン、はい、まず教員採用ですが堺市行きの数便を除いて全便欠航の見通しです。
公務員試験及び民間企業の採用も不況で地盤が緩んでいたこともあり、早くも大幅にダイヤが乱れており、かなりの本数が運休になるとみられています。
アルバイト及び派遣登録もすでに一部もしくは全面通行止めになっている所も多く、かなり影響が出ているようです。」
「ありがとうございます。では、今後の台風の進路の予想を気象予報士の尾野村辰也さんにお願いします。尾野村さん、よろしくお願いします。」

「はい、僕が最近までいたアフリカは大地も空気も乾いていたから、水は生命そのものなんだ。
日本は水が豊富だからひかるちゃんのオッパイもあんなに豊満なんだね。
では、台風の進路なんだけど、アタイの予想ではこのまま北上して宇治のヘーベル御殿に上陸するの。
で、ローンの返済や叙勲の目論み、退職金の使い道等、世帯主に大きな被害を与えて次は伏見の深草を直撃して、そこにある大学の評判を地に落とすの。」
「そ、それは大変ですね。」
「でも、地元じゃ元から評判悪かったし、アタイは卒業して二十年近くたつからあんまり関係ないしぃ。
で、その後に列島を縦断するように東に進み京都工繊大や滋賀大を直撃して統廃合の話を目茶苦茶にするんじゃないかな。台風チサメの中心気圧は950ヘクトアァアァで瞬間最大風速は35ユサユサ、波の高さは5ユサユサから6ユサユサといったところでしょう。」
「ありがとうございます。この台風の性質の悪いのはどういったところでしょうか。」
「それはね、周囲から迷惑がられても、あたしは関係ないし、と開き直っているし、今後、劇団フルボッコで更に勢力を拡大する恐れがあるの。だからぁ、心ない文章で心ない人の傷口に泥を塗った人は安全な高台に避難した方がいいわね。」
「ありがとうございます。では次は皆様のメールやファックスを紹介する天の声です。まずは私宛てですね。奈良県の小学生からです。色の黒い啄木鳥みたいなお…男の人はどうして無愛想なんですか?」
「ぷぷっw 男の人でなくて女の人ですからね、い・・ち・お・う・は。でも小学生ならカブトムシやクワガタの牡雌みたいに分かりやすくして欲しいですね。次は私宛てですね。こちらも奈良県の小学生からです。
……ガチホモで馬鹿なのに何でテレビに出てるんや。」
「プッw 確かにホモで事件に関係ないのに停学になるような馬鹿ですけどね。最後は尾野村さん宛てです。東京都のセクシー女優のひかるさんからです。」
「ウソッ、ひかるちゃん見てくれてるのぉ。もぉ、玉々をシェイクハンドで握っちゃう。」
「尾野村さん、貸してるお金早く返して下さい。約束の期限はとっくに過ぎてますよ。お金ないんだったらゴルフ売ったらどうですか?モデルチェンジしたし、早く売らないと下取り価格も下がりますよ。…PS…。」
「な、何?ピンポンのお誘い?それとも一緒にヨガ、いや、真言立川流の修行したいとか…」
「いえっ。…私のブログにコメント付けるの止めて下さい。尾野村さんのコメントはキモいんです。」
「……………。」
「……………。」
「最後のコーナーは、めばえ、今日生まれた赤ちゃんをご覧になって頂いて皆様とお別れしたいと思います。
今日生まれたのは、口をへの字にして親に反抗するのに、新生児室では男の子に、ふみゅ~、ふに~、と媚びを売り、将来がとっても不安な紗耶香ちゃんです。
では、また明日お会いしましょう、さようなら。」