行き着く場所は地獄だけ
この作品はフィクションであり、実在する人物・団体には一切関係がありません
【お肉壺】QB師匠の窪みを語るスレ【股間が竹の子】 6
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804 名前:ごさく" ◆.DoLbGgHq2 [sage] 投稿日:2009/09/23(水) 07:47:05 ID:ZjnmBZlT
刈谷智次(仮名)24歳。某運送業者契約社員。
生気のない目つきと、貧相な面構え、洗濯もろくにされていないジーンズとトレーナーからするすえた臭いからして、浮浪者と断定してもおかしくはない。
取材中でも貧乏ゆすりが絶えず、目の焦点が明らかに定まっていなかった。
本人の話によれば、麻薬をやっているとのことで、KK大学の頃から使っていたそう。生きていても仕方ないといっていたあたり、このまま致死量を超えた摂取で自然死するのを強く望んでいるようだ。
「俺がこうなったのも、全てKK大学に行ったせいだ。全て全て全て……。
あそこは最悪の大学だよ。廃校になってよかったかも知れねぇな……」
KK大学在学中、同級生の起こした集団暴行事件をきっかけで、
就職活動がうまくいかなくなり、生き地獄さながらの生活に陥ったらしい。
後に、名誉毀損罪でKK大学の学生たちが大量に逮捕された事件で事態はさらに深刻化。
反社会的集団の烙印を押され、今でも相応の迫害を受けているようで、
ようやく働き口を見つけた運送会社からも、今月始めに首切りの宣告を受けて、八方塞がりといった状況に陥っている。
「あんな大学行くんじゃなかったぜ。
大学に行って遊びたいっていう安易な考えがいけなかったんですかね?
こう見えてもな、俺は棒高跳びの選手で強化合宿にも呼ばれたぐらいのスポーツマンだったんだよ。
それが今じゃこうだ……。情けなくて涙も出やしねえよ。
こんなことになると想像が出来たなら、高校の頃に国立だからっていう理由で大学を選ぶんじゃなくもっとレベルの高い大学を選ぶべきだった。
そうすりゃ、今よりもマシな人生を歩めたはずなのに……。
もうね、お終いなんだよ。
KK大学に入ったときにクズみたいな先輩から、大麻をもらった時から、俺の体と心はボロボロになっちまった。
なんでも、あれ、レイプ事件で有名になる前に麻薬が出回っているっていう話はKK大学内じゃ結構有名だったんだぜ?
まぁ、俺らの苦しみを知らずにうまい汁だけ吸って逃げ出したアホの学長は、そんな汚いところを目向きもしなかったからなぁ。あの大学、廃校になるそうだけどざまぁみろやと思ったもんだよ」
刈谷さんはそう言いながら、8ビートを刻むような貧乏ゆすりを、座っているベンチの下のアスファルトに激しい響かせる。
よっぽど廃校になるのが嬉しいだろうか。
彼の狂ったビートは、聞くものをそう思わせるような響色であるかのようだった。
「実はさ、さっきの話とは違うけど俺、麻薬の味をしめちまってさ。悪い遊びにゃ、もう先輩と組んでさんざんやっていたよ。
大勢の馬鹿女と俺のような馬鹿どもが組んで麻薬使ってヤリコンだとか、さんざん参加してさ。
中でも、教授だって参加したときは驚いたなぁ。
教職員がだぜ?
まぁ、そいつの話によると、教育学科というのは自分より弱い奴らを自分の好きに出来る奴らが来るのは常識だっていっていたよ。
あん時は女とヤることばかりを考えていたから、そんな話の深い意味なんか考えることなんか出来なかったけど、今じゃ、その通りだと思っているぜ。
だってさ、中学、高校なんかにいたカスみたいな教員が必ず一人、二人いただろ?
あんたのいた学校だってそうだったろ?
要は、ウチみたいなクズクズ大学が、そういったクズな教員を放出していたんだよ。だから、教員の性犯罪が多いのさ。
まぁ、俺みたいな人間がこんなことが言えるのかはどうか疑問だけどよ……。
まぁ、そんな馬鹿そのものな生活も、俺よりもクズな連中がコトを起こして終わっちまった。
そう、俺の同級が居酒屋でレイプしたとかで…よく知っているだろ?あんた。
その後で、「お前はいらん!」って就職活動している時に、面接先から怒鳴られまくってさ。
もうね。お先真っ暗だった。
中でも、「KK大学?今回は靴を忘れないでくださいね。あと壁を蹴らないように」
っておっさんの面接官から言われた時は、
何のこっちゃと思って質問したときは、鬼みたいな顔をしたあとに、
「犯罪者は出て行け!!二度とうちの会社の入り口をくぐってくるな!!」って言われた時は驚いたよ。
まさかウチの大学がそんな馬鹿がいたとは思わなかったんだ。
そのあと、すぐに警備員呼ばれてさ。すぐに叩き出されそうになったんだ。
門前払いってやつだ。凄く腹を立てちゃってね。
警備員に出て行かされるまえに、暴言吐いてやったんだ。
他にも会社があるんだから、こんなところ用はないってね。
それからだよ。またKK大学で事件やらかした馬鹿どもが騒がせるようになったのは」
話を聞いていく内に、この目の前の汚い人種も相当の馬鹿だと、ごさくは目を険しくさせてしまう。
「二次強姦ってやつだったかな?確かそんなんで、KK大学の連中が大量に逮捕された事件があったんだ。
そのせいで、全国紙は「強姦魔擁護の鬼畜の巣窟」
週刊紙には「KK大学全員犯罪者集団!新学長の言葉は全て嘘!」「KK大学の教育的配慮は犯罪擁護」
って見出しになったぐらいだから、
地元以外の顔も見たことがない連中がどっと押し寄せてきてさ。
KK大学から出て来た下級生が、不良連中にリンチを食らったって話は珍しい話じゃないんだぜ?
ニュースにもなっていないけど……。ここにいる連中はよく知っているよ。
だって俺だってそうだもの。
今でも殴られまくっているんだからな……」
そう言って、ジーンズを捲って、黒色になった痣を見せる。
「俺って可哀想だろ?」という傷痍軍人のような目をして見上げて。
ごさくにはそれがとても滑稽に見えた。
下手くそな道化師と、心の中で舌打ちをするほどに。
「まぁ、コトのあらましはこうだ。
そのせいで、大学も、人生も全て台無し。
俺みたいに、KK大学で大学生同士憎み合っていたよ。
しょっちゅう取っ組み合ってケンカしていたし、新学長は何の解決もせず逃げちまった。
大人がどうしようなければ、学生だってどうしようもない。
就職活動しても本当、誰も採用されなかったんだと。
コネで受かったやつは別だけど、そいつはもう辞めて、今じゃ蒸発。
俺みたいに吊し上げをくらって、居心地が悪くなったとか言ってらしいけど、就職できただけでも良かったじゃねぇか。
俺なんかよ。
体育会系ということで運送会社で働いていたんだけど、契約社員でさ……。
しかも、もう契約しないって相手先から言われてしまったよ。
使えないからとかなんたらで。
来月から仕事なくて、アパートからも追い出されるんだ。
もうな、何をやっても無駄なんだよ……。有り金叩いて、これからは麻薬やってから死のうと思います。
KK大学でいただけで、なんでこんな目に合わなくちゃいけないんだ!!」
そういって、ごさくにつかみかかろうとするが、足先がおぼつかず、派手に目の前でバキリと音を立てて転倒する。
その後で絶叫を上げたので、ごさくは様子を見ると、足が変形していて骨が折れたのだと一見で分かった。
数分後、救急車で運ばれる彼を見て、「何と哀れな」と思った。