KK大学は反社会的集団、不要品
この物語は不完全なフィクションであり、実在の人物、場所、事件とは多分関係ございません
【お肉壺】QB師匠の窪みを語るスレ【股間が竹の子】 5
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/aniki/1251558045/
794 名前:ごさく" ◆.DoLbGgHq2 [sage] 投稿日:2009/09/08(火) 13:13:32 ID:etEz1MyY
倉本雅弘(仮名)24歳、派遣社員。
浅黒い肌に、僅かながらに脱色した短髪。Tシャツとユニクロのズボンといった服装はいかにも普通の若者といった感じ。
正社員の仕事を探しているというが、就きたい職業が見つからず日雇いの仕事でなんとか生計を立てている様子。
「あの馬鹿どものせいでレイ教、レイ教と言われて2年が経ちました。
あいつらと関係していただけで、なんでこんな目に合わないといけないんだ……」
接客業のアルバイトを過去にこなしていただけあって、立ち居振る舞いもそれなりに洗練されており、会話のキャッチボールもしっかりとこなしている。
しかし、いざKK大学の話題に入ろうとすると余程の目に遭わされた過去があるのが、途端に顔から生気が消えうせた。
話によると、居酒屋暴行事件を起こした容疑者たちと友人関係であったらしく、その線でも激しい責め苦や迫害が今でも続いているそう。
県外へと就職活動をするが、手応えがなく、実家に帰りたいと吐露する。
「今じゃ、手持ちの金で簡易旅館やネットカフェを渡り歩きながら、就職活動をしています。
情けないったらありゃしませんが、地元ではKK大学というだけで、就職先が全く見つからないんです。
2年前に在学していたKK大学の就職課に行って求人情報のファイルを見てみると、過去の企業情報しかないのには愕然としましたね。
現在進行形で…ですよ。
何故こうなっちゃったのか、それはあいつらが起こした居酒屋で下級生をレイプした事件のせいです。
あの事件のせいで、大学全体の雰囲気が暗くなりましたよ。
「内定を消された」「圧迫面接をさせられた」「就職課に相談したけど、あしらわれた」とか散々でした。
僕だって同じです。
面接官に「KK大学出身者ですか。お帰りください。面接を受ける権利はありません」みたいなことを言われました。
門前払いですよ?信じられますか?
事件に関係もしていなかったのに関わらず、KK大学ってだけで…。
噂話によると、僕の友達がある会社に対して会社の中にある壁を蹴飛ばして、それで地元中に悪評が広がって、企業内で、K大学は門前払いという風潮は流行ったそうなんです。
あとで問い詰めるとそいつは、俺じゃないってしらばっくれていましたけど、あのうろたえようは半端じゃなかった。
僕はそいつを友達にしたことを不覚に思いましたよ」
「今ではそいつは、住んでいたアパートからも出てしまっているそうですが……。
恨んでも恨みきれません。
そいつの壁蹴り事件のせいで、KK大学から悪評が飛び交い、僕はKK大学の連中から掴みかかられるだけじゃなく、
バイト先、地元、親戚からいじめを受けました。
悪友は持つもんじゃないですね。
スーパーで仕事している最中でも、先輩から「ようレイ教」と名前で呼ばれることはありませんでした。
その上で、スーパーで社内での窃盗事件があった時に真っ先に疑われました。
僕じゃないですよって何度も言っても、信じてもらえませんでした。
仕事が下手で、なお先輩、同僚からもナメられていたので、なおさら立場が弱かったんです。
あとで、部外者が物を取っていたのが発覚はしたんですが、そいつもKK大学の後輩だったので居心地の悪さは解消されることなく、辞めてしまいました。
あの時に、辞めるといった時の社長の顔は嬉しそうだったのはいつまで忘れられそうにありません。
ネットカフェで寝泊まりしている時にも夢に出て来て僕を苦しめるんです。
「KK大学は不要品、不要品」だと。
後で就職先も全く見つからず卒業して、今いる滋賀県で日雇いのバイトをしながら、履歴書を詐称して就職活動をしているんですが、見つからないんですよね。
というより、これから廃校になるかも知れないKK大学のことを書いたりしたら、企業先に何を言われるか分かったものじゃありません。
といって、四年間何をしてきたかもKK大学に行っていましたなんて言ったら、そこでジエンドです。
話を戻しますが、どこも給料が安かったり、休みが少なかったり、あげくボーナスのないところまであるんですよ?
派遣社員、日雇いより安く使ってやろうっていう意図が見え見えなんですよ。
大学選びも失敗でしたが、友達を選ぶのにも失敗しました。
路銀も底を尽きそうで、実家にも帰りたいんですが、就職先を見つけて帰ってくると宣言した建て前もあってか、何も出来ずに帰ってきましたなんか言える訳がないんですよ。
どうしようもなく疲れ果てました。
どれだけ努力しても人が認めない限りは全て無駄になるんです。
こうやってうろちょろしている間があったら、ちゃんとした仕事するべきなんでしょうけど……。そのちゃんとした仕事が見つからないんです」
「実家に帰ったところで、親もうるさいでしょうし、親戚中からもKK大学出身者はドン引きさせられますし、
あだ名で「強姦魔」だなんて、あちらは冗談のつもりでもこちらにはずんと心が砕けそうな痛みが胸に走るんです。
あんな思いは二度と経験したくありません。
あなたも関係ないと、感じているんでしょう?
顔に書いてありますよ。
もう、どうしようもないんです」
最初から最後まで涙声になっていた倉本さんは、
ついにごさくの目の前で泣き出してしまう。
彼の姿は、
迫害されて、差別されて、憎悪を向けられて、犯罪者として日の影に潜んで暮らすしかなかった人間の悲しみと怒りと臆病さが、全て凝縮されたかのようだった。
取材する中で、誰にも打ち明けることの無かった感情が今ようやく放出されただろうか。
ごさくは何も見ていなかったことにして、泣き止んだ頃を見計らって、取材料を手渡す。
倉本さんの滴に濡れた諭吉は滲み、財布に仕舞われることなく、ずっと倉本さんの両手に掴まれていた。
ごさくは慰めの一言すらかけることなく立ち去る。
何故なら「被害者はもっと苦しんでいるぞ」
そう、思っていたからだ。
そして、ごさくは倉本さんの話を頭の中で整理した内容をメモに記すと、
携帯電話を開いてネットに繋ぐ。
もちろん目的は、某掲示板にKK大学に関するスレッドの「生きた情報」を入手することにある。
今でも、被害者に対する中傷は続いており、そのセカンドレイパーたちとその中での心ある住民たちとの激闘は未だに止む気配がない。
何故、2chでこうまで大騒ぎになるのかの理由は一つ。
大学側が、真実を公表していないからである。
彼らセカンドレイパーたちのせいで、KK大学に関連していた者たちがどれだけ苦しんでいるかのノンフィクションを書いて、世間に公表し、KK大学の一切の悪因を切除するのが、出版社の記者であるごさくの仕事だった。
そして、彼らの傍若無人の行動に憤りを感じながらも本日もスレッドを見通していく。