西遊記 KR Version
この作品はフィクションであり、実在する人物・団体には一切関係がありません
【お肉壺】QB師匠の窪みを語るスレ【股間が竹の子】 4
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942 名前:西遊記 KR Version 第1話[sage] 投稿日:2009/08/29(土) 19:16:48 ID:Rg2g+AU
昔々、大きな石の中から一匹のサルが生まれました。石ザルは大きくなると、もっと強くなりたくなりました。
ある日、遠くの山に仙人がいると聞き、山ザルは秘術を教えて貰おうと思い会いに行きました。幾つもの山を越え、仙人がいると聞いた場所に来ると一人の老人がいます。
「おいジイさん、あんたが仙人さんかい?」
「いかにも、我輩が偉い仙人だが、何か?」
「おいらに強くなる秘術を教えて欲しいんだけど」
「若造よ、お前に大事なことを教えてやろう。まず世の中には大切なものが3つある。それは、金・家・勲章じゃ」
「ふむふむ」
「それから我輩の座右の銘は『地獄の沙汰も金次第』『持ちつ持たれつ』『ギブアンドテイク』じゃ。どうだ、分かったかの?」
山ザルは頭を抱えました。
「さっぱり分かりません。もっとヒントを下さい」
「よし、『今の家は雨漏りが酷い』これでどうじゃ」
それでも山ザルには分かりません。
「えーい、じれったいな。いいか、A=B、B=Cの時、A=Cなのじゃ。つまり、大事な物が家で、その家が雨漏りしている時は、ギブアンドテイクという事になる」
山ザルはしばらく考えました。
「すると、おいらが家を建てれば秘術を教えてくれるのかな?」
すると仙人は急にヘラヘラ笑い出しました。
「おおそうか、建ててくれるのか、いやすまんのう。設計図は出来ているから頼むぞ」
こうして山ザルは家を建て、仙人から秘術を教わったのでした。
季節が変わる頃に家は完成し、秘術も一通り使えるようになりました。そして山ザルが帰る日がやって来ました。
「山ザルよ、これが最後の秘術じゃ。これには人生の蘊蓄が込められておる。呪文は『金も大事だが運も大事』略して『金と運』じゃ」
仙人が「金と運」と唱えると、たちまちトグロを巻いた雲が現れました。
「ほれ、これがキントウンじゃ。これに乗ればどこへでも行けるのじゃ」
「へぇ~、そりゃ便利だな、気に入ったよ」
「それからお前に名前を付けてやろう。遠慮は要らん、サービスじゃ。孫悟窪というのはどうじゃ。極細サイズのお前にはピッタリじゃろう」
「あんまり嬉しくないな~」
「何を言うか。偉い仙人が直々に付けるのだぞ。有り難く思え」
そう言われて断れず、山ザルは悟窪になりました。
呪文を習った悟窪は、山へ戻りボスザルとなってやりたい放題悪行の限りを尽くしました。
悟窪の噂を聞いたお釈迦様は、悟窪を五行山の岩に閉じ込め、そして五百年が経ちました。
ある日悟窪が岩の隙間から外を眺めると、馬に乗ったハーフパンツの中年男が通るのが見えました。
「おーい、オッサン。おいらをここから出しておくれよー」
「おぉ、これは助かった。道に迷って困っていたところだ。助けてやるから道を教えてくれないか」
「いいよ。だからまずここから出しておくれよ」
「いや、こっちが先だ。俺は五条山という所に行きたいのだ。なんでも若い女がたむろしているらしいな、ウヒヒ。この地図によるとこの辺りなんだが…」
「五条山なんて知らないなあ。この山なら五行山だよ」
「なんと!するとこの地図のミスプリントか。いまいましい」
「オッサン、今度はおいらの番だよ。ここから出してよ」
「知るか。俺にそんな事が出来る訳ないだろう。ああ悔しい。もう寝る!」
そう言うと中年男は、ふて腐れて寝てしまいました。
「なんだい、嘘つき」
悟窪はがっかりです。そのうち中年男のイビキが聞こえて来ました。イビキはかなりの大きさです。悟窪は思わず両手で耳を塞ぎました。
「いや、これは堪らんな」
イビキは益々大きくなります。辺りが振動するようになり、地響きが起こり始めました。岩にはヒビが入り、そしてついには崩れてしまいました。悟窪は念願の外に出る事が出来ました。
「このオッサンのイビキは岩をも砕く超音波を発しているのか…。おいらの秘術より恐ろしいな」
ようやく自由の身になった悟窪は、まだイビキをかきながら眠っている中年男を改めて見下ろしました。
(置き土産に一発殴って行くか)そう思って腕を振り上げた時、イビキがピタッと止まりました。近づいてみると、呼吸が止まっています。こうなると放ってはおけません。
「オッサン、おい、どうしたんだよ。しっかりしろよ」
慌てて中年男を揺さ振りました。
「う~ん、むにゃむにゃ」
悟窪に揺さ振られ、中年男が目を覚ましました。
「ん?どうしたんだ?」
「あーびっくりした。息をしてないから死んだかと思ったよ」
「それよりお前、どうやって岩から出たんだ?」
「オッサンのイビキのおかげさ。あのイビキはすごい破壊力だな」
「バカ言うな。俺はイビキなんてかかないぞ。俺はな、自分の見た物しか信じないんだ。俺は自分のイビキなんて聞いた事がないぞ」
「・・・」
呆れて言葉を失った悟窪でしたが、二人の話し声に馬が起きヒヒーンと鳴きました。
「おぉ、起きてしまったか。ちょうど良い、紹介しよう。これが愛馬のク・サットル号だ」
「腐っとる…か、確かに賞味期限は過ぎてるようだ」
「何を言うか。まだ若いんだぞ」
悟窪が近付いて見ると、目尻には小皺もあります。悟窪の視線を感じたサットルははにかんで笑い、口元から八重歯が覗きました。
「いやオッサン、この馬はかなりの歳だよ」
「お前もそう思うか。いや実は俺も馬売りに騙されたような気がするんだ。3才はサバをよんでるな」
それから悟窪は岩に閉じ込められた経緯を話し、中年男も自己紹介を始めました。
「俺はタツゾー法師といって地元じゃ有名な高僧なんだが、天竺に美しい秘密の花園があるそうなんだ。その花は血の滴るようなマゼンタで、白いクリスタル(結晶)を生み出すという。
いいかい、白というのはイノセントな色だよ。ピュアな心を持つ者だけが真のクライマックスを迎えるんだ。分かるだろう?そしてだね、そのクリスタルは生きながらにして極楽浄土を体験させてくれるんだ。
俺はそれを全ての人に体験させてあげたいんだ。俺はグローバルな思考だからね。フレキシブルに言えば、真実の幸福とはもっと形而上的なものなんだな」
タツゾーは唾を撒き散らして熱弁をふるうのですが、悟窪には意味がさっぱり分かりません。しかし、天竺には何かいいものがありそうに思えました。
「オッサン、おいらも天竺に行くよ。連れてっておくれよ」
こうして二人と一頭は天竺を目指すことになりました。
悟窪達がしばらく歩くと、小さな村に着きました。
「やれやれ、ここで一休みするとしよう」
木陰に座って辺りを見回すと、村人達が一様に暗い表情です。
「どうかしたのかい?」
悟窪は一人の村人に聞きました。
「村長の家に豚の妖怪が立て篭もっているのです。そいつはチョ・ハッテンというのですが、食料をなんでも食べてしまうのです。このままでは村中の食料が食い尽くされてしまいます」
「うーむ、それは困りましたね。分かりました、我々がその妖怪を退治しましょう」
タツゾーはそう言って胸を叩きました。
「オッサン、そんな安請合して大丈夫なのかい?」
悟窪は少し心配です。
「ハッテンを退治するのはお前に任せたぞ。仙人から教わった秘術を見せてやるのだ」
「えっ!おいら一人で行くのかい?しょうがねーなー、まったく」
文句を言いながらも、悟窪は村長の家までやって来ました。
家の中を覗くと、豚の妖怪が一心不乱に食べ漁っています。悟窪は背後からそーっと忍び寄り、如意棒で妖怪の頭をコツンと叩きました。
「ブヒッ」
妖怪が振り向きました。
「今、おらの頭を叩いたのはお前さんかい?」
「いかにも、お前がハッテンだな」
「あー、今のすごく良かった。もう一度叩いておくれよ」
悟窪はまた如意棒でハッテンの頭を叩きました。
「あーっ、いい、もっと、もっとぶって」
悟窪がそれから数回叩くと、ハッテンは悶えながら倒れてしまいました。見ると失禁もしています。
悟窪が近寄り見下ろしていると、ハッテンは恍惚とした表情で目を半開きにしました。
「おら、こんな快感初めてだよ。もうお前さん無しでは生きていけないよ。お願いだからおらも連れていっておくれ。お前さんは、おらの師匠だよ」
こうしてハッテンも仲間に加わることになりました。
悟窪達が旅を続けていると、川に阻まれ先に進めなくなりました。
「おいハッテン、お前ちょっとこの川に入って深さを調べてくれよ」
悟窪に言われハッテンが川に足を入れると、たちまち足は川に引きずり込まれ、ハッテンは溺れそうになりました。
「師匠、ダメだよ~。この川は変だよ~」
不思議に思い近くの村人に聞きに行くことにしました。
「あの川かね。あそこにはサドのショータ、通称サドショーという妖怪がいて、橋は壊すし川に入ろうとする人を引きずり込むんだで渡れないんだよ」
「それは困ったな」
するとタツゾーは
「よし悟窪、お前その妖怪を退治してこい」
と簡単に言います。
「またおいらかよ」
悟窪は渋々川に向かいました。
川に着くと向岸に坊主頭の人相の悪い男がいます。
「おーい、お前がサドショーかい?この川を渡らせてくれよ」
悟窪が叫ぶとサドショーは
「悔しかったらここまでおいでーだ。うんこちんちん」
と、お尻をペンペン叩いて挑発します。
「お前の精神年齢はいくつなんだ…。小学生だってそんな幼稚なことはしないぞ」
悟窪は呆れて、如意棒を取り出しました。
「延びろ」
悟窪が長く延びた如意棒でサドショーを叩こうとすると、サドショーの股間からも如意棒が現れました。
「やや、あいつも如意棒を持っているのか」
悟窪は驚き、サドショーの如意棒を払いのけ踏み付けました。
すると
「ギャー!!」
絶叫と共に、サドショーは転げ回って苦しんでいます。
どうしたことかと、悟窪はキントウンに乗って向岸に渡りました。
「おい、お前も如意棒を持ってるのかい?」
「ああ、だけどちっとも如意じゃないんだ。思いがけない時に延びるんだ。困っちまうぜ」
サドショーは股間を押さえながら答えました。
「お前の如意棒は思い通りに延び縮みするのかい?」
「まあな、延びろと言えば延びるし、縮めと言えば縮むな」
「いいなあ、羨ましいぜ。是非その極意を俺に伝授してくれないか?もっと自由に使いこなしたいんだよ」
「分かったよ。じゃあ一緒に天竺に行くとするか」
旅のメンバーが、また増えました。
四人と一頭に増えたメンバーは、次の村に到着しました。
「やれやれ腹も減った。ここで腹ごしらえをしよう」
するとサドショーが言います。
「でもこの村には『拓魔王』と『ぶ刹女』という夫婦の妖怪がいて、旅人を食っちまうって噂ですぜい」
「そうか、では長居は無用だ。飯を食ったらすぐ出発しよう。この辺りに食い物屋はないかな?」
辺りを見回すと『ブルブルパン』という看板が見えました。そこからは甘いいい匂いが漂って来ます。
「よし悟窪、あのパン屋でパンを買って来てくれ」
「またおいらかい。分かったよ、何パンがいいんだい?」
「師匠、おらも一緒に行くよ」
ハッテンは片時も悟窪から離れたくありません。
「俺はぶっといソーセージが挟まったホットドックがいいな」
「よし、サドショーはホットドックだな。オッサンは?」
「俺はドーナツと、あとべーグルを頼む」
「了解。じゃ行ってくるよ」
悟窪とハッテンはパン屋へ向かいました。
「師匠、師匠は何にするの?」
「おいらは唐揚げサンドだな」
「唐揚げかぁ、いいよね。おらもチキン好きだな。なぜか親近感があるんだ」
二人が店に入ると、主人が店番をしています。悟窪はトレーにパンを取りました。
「えーっと、オッサンはドーナツとべーグルだな」
「オッサンは穴が好きだねぇ」
「おっ、このエビフライサンド旨そうだな」
「師匠、ちくわパンなんてのもあるよ」
パンを載せたトレーをレジに持って行くと、主人は愛想良く話しかけました。
「お客さん達は旅の人かい?」
「ああ、天竺って所に行くんだ」
「そうかい、旅の人かい」
そう言うと、ニヤリと笑いました。
「それじゃ、このまま帰す訳にはいかないな」
「するとお前が拓魔王かい?」
「いかにも、愛想良しのパン屋の主人は世を忍ぶ仮の姿よ」
「なんだって人を食べるんだい?そんなことしちゃダメだろ」
「仕方ねーだろ。俺は肉食系なんだよ」
「それにしちゃ襲うのは旅人だけなんだな。なんで村人は襲わないのさ」
「当たり前だろ。あんた頭悪いんじゃないの。村人はお客様だよ。お得意様が減ったら売上が減るだろうよ」
随分現実的な妖怪だと思いつつ、悟窪が如意棒でポカリと叩くと、拓魔王はあっさり倒れました。
「師匠、なんか呆気なかったすね」
「こいつ、相当のヘタレだな。この隙にズラかろう」
しかし奥から、物音を聞きつけたぶ刹女が現れました。
「あんたー、なんかあったのかい?」
そして倒れている拓魔王を見ると、慌てて駆け寄りました。
「あんたっ!どうしたんだい!しっかりしておくれよ」
しかし拓魔王は全く動きません。ぶ刹女は怒りの形相で悟窪に向かいました。
「大事なうちの人をこんなにしたのはあんただね!ええい、こうしてくれる」
ぶ刹女は芭蕉扇を取り出すと、扇ぎ始めました。たちまち強風が巻き起こり、悟窪は飛ばされそうになりました。
「師匠!あぶない!」
慌ててハッテンが悟窪を掴みます。ハッテンはデブなのでビクともしません。悟窪はハッテンに捕まりながら、ようやく如意棒を振り下ろしました。すると魔力が消え、風が止みました。
魔力の消えたぶ刹女は必死です。
「なんでこんな目に合わなくちゃいけないんですか。私達が何をしたと言うんですか。私達は人間を食べたいんです。生きる為に人間を食べる。それはいけない事ですか。私達を分かってくれないあなたが悪いのです。この村が悪いんです。世の中が悪いんです。宇宙が悪いんです」
そう言うとぶ刹女は泣き崩れ、塵となり消えてしまいました。
「ふう、助かった。お前のメタボも役に立つんだな」
「師匠、危なかったすね」
「お前はいったい何kgあるんだ?」
「いやだなぁ、去年のクリスマス太りがまだ残ってるんすよね~」
「・・・」
「それより店員がいなくなったんだから、パンを全部持って行きましょうよ」
「おう、そうだな」
しかし、パンは全て風に飛ばされ、何も残っていなかったのでした。
長い旅も終わりに近付き、とうとう天竺の入口までたどり着きました。
道の先には大きな門があり、門には『天竺入口』と書いてあります。
「師匠、いよいよっすね」
「ああ、感慨無量だな」
「いいか、開けるぞ」
感動を期待しながら、タツゾーが門を開けました。が…
門はビクともしません。
「ダメだ、錆付いているようだな。みんなで力を合わせて引っ張ろう」
「かーちゃんのためなら、エーンヤコーラ」
全員で引っ張りますが、一向に開く様子はありません。
「だめだ、もっと力を入れて。そら、もう一回だ」
「もひとつおまけに、エーンヤコラ」
あまりの騒々しさに村人が集まって来ました。
「あんたら、何やってんだい?その門なら開かないよ。妖怪が魔力をかけているんだ。その魔力を解かないとダメだよ」
「やれやれ、また妖怪を退治しなければならないのか…。で、その妖怪はどこに居るんだい?」
「村の外れで飲み屋をやってるよ」
「よし、今夜はそこに繰り出そう」
妖怪退治は夜まで延期になりました。
日が暮れて辺りが暗くなるのを待って、四人は飲み屋へ向かいました。
真っ暗な村の中に、一カ所煌々とネオンがきらめく所があり、場所はすぐ分かりました。
店の前に来ると、看板には『クラブ 金の月銀の星』と書いてあります。
「入るぞ」
四人は店に入りました。
「いらっしゃ~い」
店の奥から、喉仏がある女性が現れました。
「あ~ら、みなさん初めてかしら?私、ちぃママのジュンよ。よろしくね~」
四人がソファーに座ると、ジュンはママを呼びに行きました。
「オッサン、ここはオカマバーのようだな」
程なくしてカエル顔のママが来ました。
「いらっしゃ~い」
カエル顔のママは、とにかくよく喋ります。
「私ヒロミで~す。よろしくぅ。みなさんここは初めてね。まぁ、旅をしてるの、いいわぁ~、ロマンよね~、男のロマン
、あら、こちらの方なんておっしゃるの?え、ハッテンさん?あら、いいお名前ね~、羨ましいわ~、私の名前はヒロミでしょ、
ううん、この名前は気に入ってるわ、でもね、本名は金太っていうのよ、信じられな~い、親を怨んだわ~、ジュンちゃんもね、あら内緒よ、本名は銀蔵なの、あの子も気にしてるわ~。
あら、ちっとも飲んでないじゃないの、どんどん召し上がって、うちにはね、珍しいものがいっぱいあるのよ~、ジュンちゃんのパパがお偉いさんであちこちにコネがあってね~、いろいろ融通してくれるのよ、
本当はワイロだったりして、キャー、嘘よ、嘘、冗談よ~、オーホッホッホ」
口を挟む隙もなく、四人は呆気に取られてママを見ていました。その時、突然店内が暗くなり、天井のミラーボールが回り始めました。
「あらっ、ショータイムだわ。みなさん楽しんでね」
ヒロミはジュンとステージに上がり、デュエットを歌い出しました。
https://www.youtube.com/watch?v=T6Dn_PL69D0
金:ヤリ過ぎたのは お前のせいさ
銀:太いあなたのポコティンを
金:ヤリ過ぎたのは お前のせいさ
銀:可愛い私の菊門に
金:クラクラするよ お前を愛した次の日は
初めて掘った日 忘れはしない
銀:優しくしてね いつでも思うのは
あなたのことだけよ
金:やらせろよ
銀:いじわるね
金:分かるだろ
銀:抱きしめて
両:強く 激しく 逞しく
金:やりすぎたのは お前のせいさ
銀:太いあなたのポコティンを
金:抱きしめて
銀:抱きしめて 離れたくない
両:ガチホモ スカトロ 四つん這い
男と男のラブゲーム
https://www.youtube.com/watch?v=sngqSw63eE4
赤く腫れてる 菊の花
とろけるローテーション たっぷりと
初めどんなに痛くても
やがて夢心地
六月七月八月と
私の人生 辛かった
過去も辛いが この先も
ずっと辛いまま
昨日留置所 今日は家
明日も自宅で 明後日も
いつになったら 出られるの?
それは 分からない
嘘の履歴書 下手な字で
コネを使って アルバイト
パパがどんなに偉くても
バレりゃ 叩かれる
お互いの目を見つめ合って歌っていた二人は、歌が終わると抱き合い唇を重ねました。すると天井から赤いバラの花びらが振り落ちました。燃えるような赤いバラです。と思ったら、花びらは本当に燃えていました。
火の付いた花びらは、四人の上にも落ちて来ました。
「アチチ、アチチ」
サドショーの坊主頭はたちまちジャリ禿になり、ハーフパンツ姿のタツゾーのスネ毛も燃えています。
「あいつらはやはり妖怪だ。悟窪、早く退治しろ」
スネ毛に火が付き、熱くてたまらないタツゾーは、タップダンスを踊りながら叫びました。
悟窪は酒が入っていた瓢箪を持つと
「入れ」
と呪文を唱えました。
するとヒロミとジュンは抱擁したまま瓢箪に吸い込まれ、花びらも消えました。
「やったな、これで明日は天竺だ」
四人は心行くまで祝杯を重ねました。
翌朝、今度は簡単に門が開き、一行は念願の天竺に足を踏み入れました。タツゾーの地図を頼りに進みます。しかし、どこまで行っても赤い花は見つかりません。
「オッサン、本当にここでいいのかい?」
他のメンバーは不安げです。
タツゾーはそれから右往左往した後に立ち止まりました。
「間違いない、ここだ」
しかしそこには、青々とした畑が広がっています。
「またミスプリなんじゃないのか?」
「おかしいな、そんな筈はないんだが」
ぶつぶつ言いながら何度もうろうろしています。
そこに不気味な老婆が近づいて来ました。
「師匠、また妖怪だよ」
「任せろ、やっつけてやる」
「妖怪?何のことですか?あなた達は誰です?ここは私有地ですよ。勝手に入っては困りますね」
「すみません。私は地元では有名な高僧のタツゾー法師です。この辺りに美しい花園があると聞いて、遠くから来たのです。赤い花が咲き誇る花園を知りませんか?」
「赤い花?ああ確かに前はありましたね。でももうありませんよ。全部処分しました」
「えええー!もう無いんですか!」
「あなた、花なんて何の腹の足しにもなりませんよ。ご覧なさい、今は素晴らしいタロイモ畑に生まれ変わりました」
そう言うと、老婆は誇らしげにタロイモ畑を見渡しました。
「私はね、かねがね女性の自立について憂慮していたのです。それで女性を集めてコミュニティーを作りました。このタロイモを名産として売り出し、それで自活するのです。オイ!コラ!もっとしっかり働かんかい!モタモタしてんじゃねーぞ!」
老婆は説明しながら、時折畑で働く女達に激を飛ばします。
「おい、どうするよ」
みんな集まって相談を始めました。
「赤い花がないのは確定だな」
「せっかく来たのになー」
「しょーがねー、帰るか」
「いや、待て」
タツゾーが帰りかけたメンバーを制止しました。
「確かに赤い花はないだろう。しかし、ここは女性だけのコミュニティーだ。いわばハーレムだぞ。ウヒヒ。この際だ、あの中の誰かをモノにして帰ろう」
「やり逃げっすか」
「人聞きの悪い事を言うな。東国の日出ずる処の偉い方の教えに、旅の恥はかき捨て、とある。立派な教えではないか」
「しかし、どうやってモノにするんだよ」
「それは任せとけ」
タツゾーはドンと胸を叩きました。
タツゾーは老婆の元に戻りました。
「いや~、みんなで話したんですがね、先生のお考えには皆感銘を受けましてね」
老婆は相好を崩して、大きく頷きました。
「そうですか、理解して頂けるのは嬉しいものです」
「私達は旅をしてあちこちを訪れます。各地で是非この話をしたいのですよ」
「うむ、タロイモのPRもお願いしますよ」
「いや、タロイモもですが、このコミュニティーの存在を世間に認識して、先生の功績も公にしたいのです」
「おお、そういう事なら場所を変えてゆっくりお話しましょう。あちらでタロイモの田楽でも如何ですか」
「ありがとうございます。それからここで生活している娘さんの何人かにも、お話を聞きたいですね」
「そうですか、では呼びましょう。ミッキー、ちなーつ、ゆかこ、こっちに来なさーい」
モンペを穿いた垢抜けない娘が来ました。
「へい、なんか用ずら?」
「ほほほ、どうです?ミス天竺農協候補ですよ」
タツゾーは娘達を見ると、固まってしまいました。
「おいオッサン、どうしたんだよ」
悟窪が横でタツゾーを小突きます。
「…あんな…あんなブサイクは…、こんなブサイクとなら、死んだ方が…」
「田楽、旨かったな」
結局、娘達には手を出さなかったのでみんなガッカリですが、計画に乗り気でなかったハッテンはご機嫌です。
「これからどうすんのさ?」
悟窪はタツゾーに聞きました。
「みんな、ガッカリするのはまぢ早いぞ。実はもう一枚地図があってな、この『九場』という所にも赤い花が咲く花園があるそうだ」
「へえそうかい。それでその九場てのは、どこにあるんだい?」
タツゾーは地図を取り出し調べました。
「うーむ、海の向こうの向こうの向こう…だな」
「かなり…遠いようだな…」
「どうする?悟窪、一緒に来るか?」
「そうだな、他にすることもないし、そのクリスタルだかクリト○スとかってのも興味あるし。行くか」
「師匠が行くなら、おらも行くよ」
「おいサドショー、お前はどうするんだ?」
列の後ろを歩いていたサドショーに聞きました。
「俺、思ったんだが…、こいつ、いいケツしてるよな」
そう言って、サドショーはサットルの尻を撫でました。
「ヒヒー」
サットルの怯えたような啼きが、山々にこだましました。
おしまい