古都狂奏曲 (第二章 その三) 愛は妄想の中に~流星への願い~
この物語は完全なるフィクションであり、実在する人物・団体には一切関係ありません
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雑談系2 [ガチホモ] “【お肉壺】QB師匠の窪みを語るスレ【股間が竹の子】 ”
181 名前:古都狂奏曲①[sage] 投稿日:2009/07/20(月) 21:00:45 ID:5Jqkyp/A
(第二章 その三)愛は妄想の中に~流星への願い~
俺の名前は窪田彰雪、世間で言うFラン大学の3回生だ。
アメフトの練習はキツい。当然のことながら疲れるとやりたい気持ちでいっぱいになる。男のサガだ。
練習後の部室。着替えるのがノロい俺は、気がつけばまた一番最後になっていた。
ふと目をやると、部屋の隅に救急箱がある。何気なく開けてみると、そこには禁断の綿棒が・・。
俺は身体の芯が熱くなっていくのを感じた。疼くという感覚だ。
一週間前、尿道に綿棒を突っ込むという、アボリジニ人もびっくりのお仕置きをされてしまって以来、
その刺激による快感を体が覚えてしまったのだ。
外はもうすっかり暗くなっていて、校内には誰もいない気がする。部室の窓を覗いても、扉の外を確認しても、
人の気配はない。秋の訪れを告げる虫の声だけが聞こえてくる。
「よしっ、今だ」俺は意を決して、クニに教え込まれた特殊な自慰をすることにした。
ジャージごとパンツをずりさげて、部室の扉に背を向けて座り込み、唾液で湿らせた綿棒を入れようとしたその時、
バンっ!という凄まじい音とともにロッカーの中から勢いよくクニが飛び出てきた。
「先輩!!どうしたのっ?オナニーするの?ねえ?するの?ねえ?ねえ?」
呆気にとられる俺をよそに、綿棒をとりあげる。・・オナニーするのかと訊かれて、
「はい、今するところです」と答えるアホがどこにいるというのだろう。
「俺、先輩を欲求不満にさせちゃった?ごめんねえ」
恥ずかしさと気まずさから、言葉が出ない俺にクニは続けて言った。
「でも俺のいないところで、勝手に出しちゃだめ!いやだあ!いやだあ!」力強く抱きついてきた。
・・ああ、流される、流される。クニが潜んでいたことに気がつかなかったのを後悔しつつ、
俺は目を閉じて身体を任せた。
一戦交えた気だるさにぐったりしていたら、
クニがごそごそとポケットから紙切れのようなものを取り出した。
「ここ、いくよ、ここ。ご馳走する。おなか空いたよね、ね?」
居酒屋の新規開店のチラシのようなものを見せつつ、
俺が服を着るのを甲斐甲斐しく手伝ってくれる。
・・ああ、練習にセックスに飯。
こうやって俺の日常は過ぎていくのかと、
多少情けない気持ちで足早に部室を出るクニの後に続いた。
居酒屋につくと、そこには磯川を含む陸上部の連中も来ていて、
磯川と同じ年で同じ部の野口と女子数名と何故か野口の兄がいた。
野口の兄はどうやら社会人らしく、スーツを着ている。
軽く自己紹介と挨拶をしたあと、俺とクニはその団体から少し離れて座った。
「まぃちゃーん、おっぱい大きいんじゃなーい?」野口兄の声が響く。ドン引きする女子。
よく観察すると、兄弟そろって食べ方がものすごく汚い。箸の持ち方はもちろんのこと、
犬食いまでしていて、距離のある俺たちの席まで聞こえてしまう咀嚼音。
くちゃくちゃと気持ち悪い音が聞こえてくる。
口の中にモノを入れてしゃべるから、余計に見苦しい。
女子が居心地悪そうにしていても全く気付きもせずに、
兄弟二人でセクハラとも思える質問を女子に浴びせて笑っている。
野口兄弟はデリカシーが徹底的に欠けている。不愉快指数100%だ。
頭は悪くても育ちだけは良い俺は、見ているだけで食欲が失せてしまった。
「出ようね、ね?」察しのいいクニが気を回してくれた。こいつのこういうところは本当にいいなと素直に思う。
たまには優しくしてやってもいいかな?とも思う。店を出て駅に向かう途中、二人でたわいない話をする。
夜風が涼しくて心地良い。
しばらくしてクニがふと立ち止まる。
「手、手、手つなご。手」自分の洋服に何回も掌を擦りつけている。
普段ならキショいと拒絶するところだが、暗いし、人通りはないし・・差し出された手を無言で握る。
しばらくの間、黙ってただ歩く。一歩ずつ静かにゆったりと時間が流れていく。
「あっ!」と指差された夜空を見上げると、流れ星が一筋落ちた。
「くぁwせdrftgyふじこlp、 くぁwせdrftgyふじこlp、 くぁwせdrftgyふじこlp」
・・モゴモゴと隣から不思議な呪文が三回聞こえた。一心不乱で神懸り的な形相だ。
「ふぅ~、間に合った!」全然間に合ってはいないのに、満足そうににんまりしている。
・・何を願ったのか訊いてみたかったが、
昔ばあちゃんが「願いごとは口外すると叶わない」と言っていたのを思い出し、やめておいた。
翌日、いつものように練習を終えて部室で着替えをしていると、
クニが忠犬ハチ公のように戸口で座って待っていた。
俺たちが最後の二人になってしまった。・・危険だ、危険だ、危険だ。
頭の中でカンカンカンとシグナルが危険を知らせている。
「せ・ん・ぱ・い」クニが甘えた口調で擦り寄ってくる。
何を思ったのかいきなり下半身を露出させ、
「昨日、お願いしたからねっ、3回言えたからねっ」と自分のモノを手で扱いていた。
・・こいつは進学校の出身なくせに、俺よりはるかに頭がいいくせに、時々理解不能な行動をする。
「な、なに?なに?なんだよ?!」
「ふぇらして、ふぇら。星に願ったから。言えたから」
「はぁ?」
「お願い事は叶うんだよぉ!」
「あー?」
俺の頭を掴んで無理やり股間に押し付ける。・・そりゃ、お前、叶うんじゃなくて、無理やり叶えてるんだろう!
目の前に迫った俺のたけのこの里とは大違いの立派なイチモツに、反論の声はかき消される。
「リコーダーみたいに吹いてみて。上手くできたら、ご褒美あげる。先輩の大好きな綿棒ちゃん♪」
綿棒という単語に息を飲んでしまったのを、クニは見逃さなかった。
「もっといろいろ気持ちいいこと教えてあげる。ねっ?ね?」
脱力感と共にまた流される自分を呪う。
「ご飯もいくよ、終わったら、ね?」
また今日も練習、セックス、飯の一日になってしまったと、そっとため息をついた。